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第7回 パソコンの消費電力料金はいくらか?

 連載第7回目のテーマは「パソコンの消費電力料金はいくらか?」です。
 パソコン1台の消費電力はいくらなのか? 率直な疑問です。消費電力は製品カタログなどを調べれば載っていますが、自動車の燃費のように実態と違いはどの程度のものでしょうか。
 最近では照明器具も白熱電球は消滅しつつありますが、白熱電球の明るさはワット数で判断していました。100Wは明るいけど電気を食う、トイレなど明るくなくてもいいところは40W、など感覚的な基準があったと思います。また、電子レンジは500Wや600W、大きなもので900Wなど。ドライヤーは1200Wなど、各製品分野ごとに相場の消費電力というものがあります。ではパソコンやIT機器はどのくらいなのでしょうか。実際に計測してみました。

目次

  1. 計測の方法
  2. 計測結果
  3. 考察と所感
  4. オフィスでの1カ月の電力はいくらか
  5. まとめ
  6. 次回ご案内 ベストなバックアップは?


1.計測の方法

 電気製品の消費電力はカタログや取扱説明書などで製品の仕様を調べればわかります。しかし、実際にどの程度電力を消費しているのかは実際に計測してみないとわかりません。そこで、今回は以下の計測装置を使用しました。

ワットチェッカーPlus TAP-TST7(サンワサプライ)

 使い方は簡単で、消費電力を計測したい機器とコンセントの間にワットチェッカーをかませるだけです。機器単体はもちろん、コンセントとテーブルタップの中間にかませれば、テーブルタップ全体でどのくらいの電力消費かも調べることができます。

 取り急ぎIT関係の機器で周辺にあるのもを計測した結果が次の表です。


2.計測結果

種別 年式 スペック等 ワット数 1時間当たり
電気料
デスクトップPC 2005 Athlom 3000+(1.8GHz) 94 1.88
デスクトップPC 2009 Core2Duo E8400(3GHz) 54 1.08
デスクトップPC 2006 Celeron D 340J(2.93GHz) 108 2.16
モバイルPC 2008 Core2 Duo U7600(1.20GHz) 16 0.32
ノートPC 2007 Core2 Duo T5500(1.66GHz) 20 0.4
ディスプレイ 2005 17インチ液晶 30 0.5
外付けHDD 2008 1TB RAID1 USB2 16 0.32
プリンター 2008 インクジェットカラー 28 0.56
ADSLモデム      7 0.14
無線アクセスポイント     6 0.12
FAX電話     5 0.1

  • 電気料単価は1kwあたり20円とした。
  • PCは起動から10分経過後の状態で計測した。
  • プリンターは印刷中の状態で計測した。


3.考察と所感

 以下、計測結果から考察できることです。

  • 古いPCほど消費電力が大きい。2007年以前と以後では感覚的に約半分と考えることができる(主な要因としては、搭載CPUの消費電力が関係します)。
  • 2007年以前のPCはPC1台がおおよそ100ワット、2007年以降のPCは50W。
  • ノートPCはデスクトップPCの約1/3の電力消費量。
  • 周辺機器でもハードディスクは駆動部分がありモータが必要なので割と消費電力が大きい。
  • カタログ値を超える電力を消費する機器はなかった。またカタログ値は割と正確であり信頼のおけるものであった。
  • 5ポートのスイッチングHUBは消費電力が小さく計測できなかった(おそらく1W以下)。

 以下は所感です。
 ほぼ個人レベルで仕事をしていますので、一般のオフィスにあるような大型のコピー機などがなく、一般家庭で使うような機器しか測定できなかったのが残念でした。PCはVista搭載モデルから出荷されたCore2プロセッサーの電力消費が少ないため、結果として2007年以降のPCは消費電力が小さいと思われます。2007年以前のPCの消費電力はあの明るい100Wの白熱電球と同じと考えると、つけっ放しにするのは気がひけるように感じます。また、スペックや使い勝手に問題がなければ、長時間利用であればノートPCにするのがお得ですね。


4.オフィスでの1カ月の電力はいくらか

 では、SOHOなどの小規模オフィスで使うIT機器の電気代はいくらか、大まかにモデルを作って計算してみました。

種別 数量 使用条件 1台当たりワット数 月額電気代
デスクトップPC 5 1日10時間
月25日使用
100 2,500
液晶ディスプレイ 5 1日10時間
月25日使用
20 500
ファイルサーバ 1 電源入れっ放し 120 1,728
ADSLモデム 1 電源入れっ放し 7 101
無線LANアクセスポイント 1 電源入れっ放し 6 84
プリンター 1 印刷時間1日2時間
月25日使用
28 28
合計       4,941


 PC5台程度の小さなオフィスでの試算ですが、上記の構成で1か月約5,000円となりました。思ったよりも少ないというのが感想です。PCは割と古めのPCを想定していますので、新しい機器にすると電気代は小さくなります。また、この他にコピー、FAX、通信料、照明、空調、冷蔵庫などの電気代も必要なのは言うまでもありません。


5.まとめ

 ざっくり言えば、古いパソコン1台で100W、新しいパソコンで50W、ノートPCで20Wと考えればよいと思います。100Wの電球をつけっ放しにして、それが室内にいくつもあると思うと結構大変なものです。
 IT機器の性能に対する価格は年々小さくなっていますので、故障などのリスクを含め古い機器を維持するコストよりもある程度のところで新しい機器にリプレイスした方が効率的であるとも言えます。特に2007年以前のPCの電力消費は大きいので、PCの台数が多い企業などは注意した方がよいでしょう。


6.次回ご案内 ベストなバックアップは?

 次回は、「ベストなバックアップは?」です。通信やハードディスクの価格が下がり、現在では数年前では考えられないほどのデータ量を扱えるようになりました。一見するとバックアップもやりやすいように感じますが、支障にならず効率的なバックアップ環境を構築するのは難しいものです。ハードディスクがよいのか、オンラインサービスがいいのか、USBメモリは大丈夫なのか、などについて考えてみたいと思います。(事情により変更になる場合がありますがご了承ください)

※本記事を元にして発生した損害やトラブルに対して著者および関係者はその責を負いません。

2010 / 5 / 9

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